キンメダイ好調！鈴なり７尾がけ、初心者でも数釣り狙える…西湘・真鶴沖 - スポーツ報知

　相模湾の西湘方面のキンメダイが好調だ。小田原・早川港の報知指定・平安丸では真鶴沖や小田原南沖の水深３００メートル前後を狙い、３０～４０センチ前後のキンメが順調に上がっていて、２０～３０尾釣る人が多い。これから春本番を迎え、潮の流れが安定してくる。初心者でも数釣りが狙える。

　西湘のキンメ釣りは、オモリ１５０号の“ライトタックル”で狙えるので人気がある。取材した７日は真鶴沖でキンメの反応を見つけた。オモリが軽いとはいえ、そこは深場での釣り。チームワークが大切だ。小林伸光船長（５２）は、オマツリを避けるため船首側の釣り人から順番に仕掛けの投入を促した。全員が投入し終わると小林船長は「水深２６０メートル。海底から５メートルほど上げて待ってください。２４０メートルあたりまで反応があります」とアナウンスした。

　開始早々からキンメの活性は高かった。指示通りに５メートル巻き上げると、竿先がギュンギュンと引き込まれた。その後も竿先が上下に揺れた。巻き上げ開始。中速で巻き上げること約４分、時々大きく曲がる竿に多点掛けの期待が膨らむ。道糸を手繰ると紅色の魚が見えた。３０センチ超のキンメが３尾掛けで上がった。

　キンメ釣りでは鈴なりで上がってくる様が最高の味わいだ。小田原市の岡本武雄さん（７２）の竿にアタリがあった。「最初のアタリが強いので、上のハリに掛かったかな」と言い、３メートルほど上げて追い食いを待った。するとまた竿先が引き込まれ、また３メートルほど上げた。頃合いを見て巻き上げると、キンメの７尾掛け。ユメカサゴのおまけ付きだ。「アタリが小さい時は、オモリに近い下のハリに掛かっていることが多く、そのまま待ちます。どのハリに食ったか想像するのも面白いです」という。

　この日、キンメは食い続いた。湯河原町の寒川武さん（７１）は、６尾掛けで上げた。仕掛けの着底を待ち構えていたかのように、糸フケを取る前にアタリがでた。「下のハリに食っていました。底の方に群れていたのかな」とニンマリ。

　平安丸では真鶴沖や小田原南沖を狙い、１日には２８～３８センチを１５～３０尾。その後も２０～３０尾の人が多数出ている。４月以降、小田原南沖ではキンメ釣りができなくなるが、小林船長は「４月からは真鶴沖や小田原沖を狙います。そこでもキンメの反応はあります。春の濁った潮が入ると、群れは水深２５０メートルほどの浅場へと入ってきて、良型が狙えるようになりますよ」と見ている。春は潮の流れが安定、キンメ釣り入門に最適なシーズンだ。（田中　清）

　◆キンメダイ釣りのタックル

　▽竿…２・１～２・４メートルのビシ竿や青物用の竿でオモリ負荷８０～１２０号▽リール…中・大型電動タイプ▽道糸…ＰＥ５～８号４００メートル以上▽仕掛け…幹糸１０～１２号、枝ハリス６～８号６５センチ、ハリスとハリスの間は１・３メートル。ハリはムツ１６号６～１０本。オモリ１５０号▽餌…サバの切り身など。

　◆めも　キンメ釣りの近況、乗合船は早川港平安丸（ＴＥＬ０４６５・２２・０６７６）。乗合船は午前５時集合、同５時３０分出船。料金は氷、サバの身餌付きで９５００円。駐車場あり。小田原南沖を狙う場合は、事前予約制で定員１２人。

　以下の船宿でもキンメを狙う乗合船が出る。

　千田港三喜丸（ＴＥＬ０４７０・４３・８２９３）

　あぶずり港長三朗丸（ＴＥＬ０９０・３３４９・４８８２）

　小坪港太郎丸（ＴＥＬ０４６７・２２・７６６２）

　網代港森竜丸（ＴＥＬ０５５７・６８・１４７７）

　須崎港ほうえい丸（ＴＥＬ０５５８・２２・１０４７）

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March 11, 2020 at 09:00AM
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