2020年06月20日13時33分
好調な漁獲で旬を迎えたイワシ＝１６日午後、東京都杉並区の東信水産荻窪総本店
日本で最も漁獲され、旬を迎えたイワシの水揚げが各地で活発化。産地のほか、東京・豊洲市場（江東区）や鮮魚専門店などで、消費をＰＲする声が高まっている。
農林水産省によると、２０１９年の日本の養殖を含めた漁業生産量のうち、魚種別ではイワシが約５４万トンでトップ。２位のサバ（約４５万トン）を上回り、１９９５年以来、２４年ぶりに首位の座に躍り出た。
今年も順調に漁獲されており、各地の漁港をにぎわせている。宮城県や鳥取県のほか、一大産地である千葉県の銚子港では６月に入って多い日で３５００トンのイワシが水揚げされ、地元だけでなく東京などにも出荷されている。
これから北海道でも釧路港などでまとまった水揚げが予想され、不漁続きのサンマに代わってイワシ狙いの漁船が相次いで出港する。産地関係者は「今年は漁場ができる時期が早く、昨年以上の好漁が期待できるのではないか」と話す。
大量に漁獲されるものの、人気は上位とは言い難いイワシだが、「入梅イワシ」と言われるほど、梅雨時に脂が乗っておいしくなる。豊洲市場卸会社の担当者は「鮮度の良いイワシは刺し身がおいしいが、塩焼きもお薦め」とＰＲする。
都内を中心に２７店の鮮魚店を展開する東信水産は、６月からイワシの仕入れを増やしている。ホームページや売り場に設置したモニターで、かば焼きや磯辺焼き、つみれ汁など、多彩なレシピを紹介し、人気となっている。 
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June 20, 2020 at 11:33AM
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