映像の道小松駅前にカブッキーや魚泳ぐ海… - 中日新聞

海をイメージして魚などが描かれた映像が映し出された光の道を歩く来場者＝小松市日の出町で

日本海側最大級日没から毎日上映

　小松市制八十周年を記念した日本海側最大級の常設プロジェクションマッピングが一日夜、ＪＲ小松駅前とサイエンスヒルズこまつを結ぶ広場「こまつ８０（ハチマル）スクエア」で始まった。日没から午後九時まで毎日上映される。同日、オープニングセレモニーがあり、この日に生まれた三十一人とその家族らが訪れ、祝賀ムードに包まれた。（長屋文太）

　プロジェクションマッピングは長さ七十メートル、幅十メートル。駅前のにぎわい創出にと市が整備した。映像は魚が悠々と泳ぐ海、サンタクロースや雪だるまが登場するクリスマス、季節の花々、市のイメージキャラクター「カブッキー」や小松の名所などをテーマにした六種類。約三分で切り替わる。映像の合間に、カラフルな幾何学や虹色模様が約四分浮かび上がる。今後、映像の種類を十三種類に増やす。

　セレモニーには和田慎司市長やカブッキーが参加した。誕生日の人は、カブッキーグッズやバースデーカードを記念に受け取り、カブッキーと記念撮影した。プロジェクションマッピングの上映が始まると、子どもたちは、地面に次々と浮かび上がる模様を楽しそうに追い掛けていた。

　誕生日を迎えた同市細工町の根上麻未（あさみ）さん（３２）は長男の蒼真（そうま）ちゃん（５つ）、次男の雄斗（ゆうと）ちゃん（２つ）を連れて来場した。麻未さんは「思っていたよりはっきり見えてきれい。思い出に残る誕生日になった」、蒼真ちゃんは「すごいなって思った」と笑顔を見せた。

　映像は照明器具メーカーのウシオライティング（東京）が制作した。８０スクエアに隣接する三階建ての「変なホテル小松駅前」屋上に高輝度解像度プロジェクターを二十四台設置。二十四個の映像をつなぎ合わせ、一つの大きな映像を作り出している。