金沢文化スポーツコミッション代表
元ホテルマン 平 八郎さん(60)
スポーツを生かした交流人口の拡大やまちづくりに取り組む「地域スポーツコミッション」が全国的に増えている。スポーツ庁の調べでは、十月現在で百十八団体に上る。金沢市も昨年七月、「金沢文化スポーツコミッション」を新設した。独自色をどう打ち出すのか。ホテルマンから転身した代表の平(たいら)八郎さんに聞いた。(押川恵理子)
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「金沢の強みはやはり文化」と語る。十一月中旬に市内であった西日本レディース卓球フェスタの石川大会。会場で参加者は記念ラケットの金箔(きんぱく)張り体験などを楽しみ、夜は兼六園での夕食、金沢21世紀美術館のツアーへ繰り出した。
都市の規模から「観光の人数にこだわるよりも、質を追求した方がいい」とみる。平さんはおもてなしのプロだ。前職はIHG・ANAホテルズグループジャパンのリージョナル総支配人。二千人の部下を率い、金沢や福岡、札幌などホテル八カ所を統括していた。
外国人観光客向けに今秋、弓道と茶道、禅を組み合わせた「BUDOツーリズム」を打ち出した。市民との交流も企画中で、「例えば寺院でヨガを一緒に体験する。金沢を知ってもらうには市民と触れ合うことが一番。観光地を『関係地』にできたら、金沢のしきたり、雰囲気を守りながら観光してくれる」と話す。
代表を引き受けた理由の一つは、子どもたちにとってスポーツが身近な環境づくりも目指す市の方針に共感したから。平さん自身もサッカーに打ち込み、スポーツから学ぶチームワーク、あきらめない精神の大切さを実感している。「サッカーは試合が始まれば、監督が大声を出しても選手には届かない。個人が判断し動けるように戦略をたたき込む。ホテル業界もまさにそう。お客さまと接する若いスタッフが最善の対応ができるように教える」
北陸新幹線開業によるホテルの建設ラッシュも気掛かりだった。「宿泊の需要が伸びても、供給は過多になる。経済面や交流人口の拡大にスポーツは役立つ」
市は全国大会などを運営する地元団体に奨励金、主催する団体に補助金を交付する支援制度を創設。本年度は大会二十件を誘致し、二〇二〇年度も既に十五件が決まっている。経済効果を測るため、今年八月から、大会参加者へのアンケートを当日から事後の記入に変え、リピート率や消費額の把握を試みている。
決まったレールを走るより、挑戦を好む。「三年間は失敗しながらいろんなことをやってみる。土台をしっかりつくりたい」
【メモ】たいら・はちろう 1959年東京生まれ。慶応大では体育会ソッカー(サッカー)部に所属。83年に日本国土開発入社、86年に全日空エンタプライズに転職。金沢暮らしは通算11年目。「金沢は日本の宝。昔の日本が持っていたものが残る」と話す。
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November 21, 2019 at 08:20AM
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スポーツ×誘客 土台を :石川 - 中日新聞
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