【1月14日 Xinhua News】米テスラ（Tesla）はこのほど、中国で生産された電気自動車（EV）「モデル3（Model 3）」の価格を29万9000元（1元＝約16円）に引き下げると発表した。全国乗用車市場情報連合会（CPCA）の崔東樹（Cui Dongshu）秘書長は9日、テスラにはさらなる値下げの余地があるとし、大規模な量産が実現するまでは、差別化で優位に立つ国産自主新エネルギー車（NEV）ブランドの脅威にはならないとの見解を示した。
崔氏は関税率引き下げや政策優遇などでコストが大幅に削減されたため、テスラが中国での製造開始後に大幅な値下げを行うのは必然的であり、同社が直販モデルの受注に応じて、頻繁に価格調整を行っていると述べた。「モデル3」の今後の値下げについては、25万元程度まで下がる可能性があるとした上、「値下げするかどうかは中国の消費者の支持と注文量にかかっており、予約が重なって今年第4四半期（10～12月）にようやく納車できるとなれば、これ以上の値下げは見込めないだろう」と語った。
市場関係者は、テスラの値下げが中国製NEVに課題をもたらす可能性を示唆した。それについて崔氏は、自主ブランドのNEVは「モデル3」とは異なると強調。「モデル3」はセダン、都市型スポーツタイプ多目的車（SUV）と車種が異なっており、NEVはモデルのイノベーションが優れているため、差別化競争で一定の優位性を持つとの見方を示した。テスラは量産規模がそれほど大きくなく、主に合弁メーカーの高級セダンの消費者層をターゲットにしており、生産台数が1万5000台を超えるまでは中国自主ブランドのNEVに猶予期間があると述べた。
NEVの今後のコアコンピタンスはコスト削減にあるとし、消費者が化石燃料車と同等に考えるまでどのようにしてコストを下げるかが生命線になると指摘した。(c)Xinhua News/AFPBB News
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January 14, 2020 at 11:54AM
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テスラに値下げ余地、中国製NEVは差別化競争で優位に CPCA秘書長 - AFPBB News
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