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日曜安全保障 過熱する「極超音速兵器」競争 - www.fnn.jp

本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。

「イランがウクライナ機...で極超音速兵器競争に突入?!」

竹内友佳キャスター「先週、イランがウクライナ機を誤って撃墜したことを認め、その瞬間をとらえたとする新たな映像をニューヨーク・タイムズが公開しました。アメリカ側は、かなり早い段階でこの状況を把握していたようですね」

能勢伸之解説委員「これはイランが誤射したのと同型の『Tor-M1 自走地対空ミサイルシステム(ロシア製)』の映像なんですが、無人砲塔の上で回っているレーダーが標的を探して見つけると、砲塔が回転して別のレーダーで標的を追尾する。砲塔に対空ミサイルの垂直発射機もあるんですね。このミサイルは発射後、標的の方へ向くと、高度わずか10メートルから6kmで標的を仕留める。アメリカは、早期警戒情報などで、イランが『Tor-M1』からミサイルを発射し、ウクライナ機を撃墜したことをわかっていた。そのうえで、トランプ大統領はイラン側に軍事制裁ではなく、経済制裁を科すと発表したんですね」

竹内友佳キャスター「あわや戦争かと緊張が走りましたよね」

能勢伸之解説委員「そうでしたね。でも、その一方で、トランプ大統領はこの会見の中で、『極超音速ミサイルを大量に生産中だ』とも豪語したんです」

竹内友佳キャスター「突然すぎてビックリなんですが、極超音速ミサイルといえば、マッハ10とか20以上の速さもさることながら、くねくねと複雑な飛び方をするので、今ある弾道ミサイル防衛が役に立たない最新兵器と、このコーナーでも何度か紹介してきました。これに関しては、ロシアや中国より後れをとっていたと言われるアメリカが、急に大量生産できるんですか?」

能勢伸之解説委員「実はアメリカは、『B-52H戦略爆撃機』に『ARRW極超音速ミサイル』のプロトタイプの搭載試験をしている映像を公開していたんです。翼の下の白いモノがそうなんです」

竹内友佳キャスター「アメリカも、極超音速ミサイル開発に本腰を入れ始めたという感じなんでしょうか?」

能勢伸之解説委員「あわてている感じも否めないですけどね。これに対して、ロシアのプーチン大統領は15日、核兵器開発をめぐり、『ほかの主要国は、われわれに追いついていない』と余裕の発言でした。実際、ロシアは、去年の終わりに、核弾頭を取りつけた『アバンガルド極超音速滑空体』を、大陸間弾道ミサイル(ICBM)『SS-19』の先端に搭載しているんです。アバンガルドの核の威力は、2メガトン(200万トン)とされていますが、広島の原子爆弾が1万5,000トン級なので、100倍以上の破壊力ということになりかねない。さらにロシアは、爆撃機などから発射する極超音速ミサイルも開発・生産しています」

竹内友佳キャスター「このままだと、世界の平和が遠のいていくんじゃないかと不安になりますね」

能勢伸之解説委員「来年2月にアメリカとロシアの間で約束した、戦略兵器削減条約・新STARTが期限を迎える。この条約をそのまま延長するのか。新しい条約を作って極超音速兵器に規制を加えるのか。中国も巻き込んで、軍事大国のにらみ合い、さや当てが激しくなりそうですね」

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January 19, 2020 at 04:30PM
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