兵庫・明石といえばブランドの「明石ダコ」が有名だが、実は船釣りで簡単に狙うことができるのだ。釣りデビューに最適な理由を説明していこう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
船マダコ釣りは初心者にオススメ
船のマダコ釣りの基本は、重めのオモリとタコエギやスッテと呼ばれるアイテムを使って、底をズルズルと引きずるだけ。他の魚のように釣るタナを考えたり、小さなアタリを取らなければ釣れない…といったことはありません。
ズルズルと引きずっている中で、ちょんちょんとタコを誘っていると、タコが乗ってきて、海底にでも引っ掛かったかのように重くなるので、アタリを見逃すこともありません。そして、タコが掛かれば一気に巻き上げるだけ…と、釣り動作がすべて明解なのが初めての人にもオススメする理由です。
マダコ釣りの魅力
まず、マダコ釣りの魅力を解説しましょう。
マダコ独特の「重み」
タコが仕掛けに乗ってきた時に、グーンと重くなります。その時に竿をあおってハリをタコに掛けた瞬間、ズシーンと重量感が乗り、竿が大きく曲がり込みます。この重量感こそ、マダコ釣りの魅力であり、たまらない快感となります。
狙うタコは高級食材
そして、ターゲットとなる明石のマダコが非常に魅力なのです。スーパーの鮮魚売り場を見ると、海外産のタコでもかなり高値で売られています。これが国産、そして明石産のマダコともなると、かなり高級な食材です。そんなマダコが比較的簡単に入手でき、数も釣れることが多々あります。そんなマダコ釣りは、あらゆる釣りの中でも、コスパ抜群の釣りと言えます。
エギを揃えるのも楽しい
現在のタコ釣り必須アイテムであるタコエギやスッテはカラーも豊富に発売されていて、いろいろな色を揃えると、タックルボックスが色とりどりになって見ているだけでも楽しいものです。
購入時に色に迷ったら、まずは白、黄色、緑の3色を揃えましょう。さらに余裕があれば、後は系統をかえた色合いのエギを追加すると良いでしょう。
また、エギやスッテは現在では2本、3本を同時に付けてアピール力を上げたり、違うカラーを組み合わせることで乗りをよくするなどの工夫もされています。
関西の代表的な釣り場
淡路島と本州の間で細くなった海域が明石海峡です。海水の通り道が狭くなっている分、潮の干満でできる瀬戸内海と大阪湾の潮の行き来が激しく、古くから急潮で知られる漁場です。
マダコ釣り場の特徴は、海底に石などの起伏が多く、マダコのエサとなるカニや甲殻類が非常に豊富な点でしょう。豊富なエサをふんだんに食べ、急潮の下で育った明石ダコの特徴は腕が太く筋肉質。そして、甘みやうま味が非常に濃いことから高級ブランドマダコとして知られています。
レンタルタックルも充実
また、ビギナーの乗船割合が多いこともあって、竿やリールがセットになったレンタルタックルも揃えている船がほとんどなので、最初はすべてレンタルタックルで試してみてもいいでしょう。ただし、乗船料金とは別に、1000~2000円程度のレンタル料が必要となります。
現在、マダコ釣りの主流となっているのが、タコエギやスッテをと呼ばれる、エサを使わない擬似エサを用いた釣りです。扱いやすい2m前後の竿に道糸はPEライン2~3号を巻いた両軸リールを使います。
必要な小物としてはオモリとエギやスッテ、道糸を接続するためアイテムです。トリプルスナップやツインサルカン、トリプルサルカンと呼ばれて、釣具店のタコ釣りコーナーに行けばすぐに分かります。
オモリは船で統一の号数を使うので、事前に船宿に問い合わせて用意しましょう。明石の漁場では40~60号と言ったところです。実はタコ釣りに必要な釣り具はこれだけで、仕掛けも非常にシンプルです。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は全国で解除されましたが、外出する際には各自治体の最新情報を確認するなど引き続き感染拡大防止に努めてください。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしています。
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August 01, 2020 at 09:42AM
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初めての釣りは「船釣り」で決まり:入門には夏のマダコ釣りが最適 - 株式会社週刊つりニュース
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