「アニキ」こと俳優哀川翔(58)が静岡・久料「魚磯丸」で根魚五目に挑んだ。過去に夜クロムツ釣りでチャレンジしたことはあるけれど、根魚での五目釣りは初体験だった。今回は特別に釣ったアジの泳がせと、サバ切り身で底をたたく2種の釣り方を堪能した。さて、釣果はどうだったのか?
◇ ◇ ◇
アニキの1番好きな釣り魚はアジ。もっとも好きな釣りは五目釣りだ。「だってさ、いろんな魚が釣れた方が楽しいじゃない」とアニキは屈託なく笑う。
マダイ釣りでアニキが何度も訪れている久料「魚磯丸」。午前限定の根魚五目も出漁している。ハタ類やカサゴやメバルが釣れる。カンパチやヒラメなども掛かる可能性があり、どんな魚が食らいつくか分からないのも魅力の1つだ。
方法は2種。サバの切り身を使うか、サビキ仕掛けでアジを釣って泳がせるか。どちらかの釣りを選ぶのだが、今回は特別に両方をアニキに試してもらった。
まだ、太陽が顔を見せる前にアジを釣る。アミコマセをネットに詰めて、サバ皮のついた針のサビキ仕掛けを漂わせる。水深38メートルの海域で海面から30~35メートルのタナでアジが回遊する。そこを狙って生きたアジを捕獲するのだ。
アニキ ほお、いい反応だね。小ぶりだけど、エサにするには脂が乗っていてうまそうだ。これなら元気な魚が食ってきそうだ。
釣れるアジは手のひらにおさまるぐらい。泳がせてヒラメやカンパチ、ワラサなどを狙うにはジャストサイズだ。オモリ60号で底を取って、根はキツいのでちょっと浮かして様子をみる。
置きザオでサオ先を凝視するアニキ。変化はない。この日はどうやら、泳がせたアジには食指はのびなかったようだ。エサをサバの切り身に変えて、ハタ類の潜むポイントに移動した。ハリは2本でオモリは同じく60号。投入後、アニキのサオが激しく揺れた。抜き上げるとアカハタだ。しかも、開始して10分で3匹。
アニキ サイズは大きくはないけど、いい反応だ。アカハタ、いい引きするじゃないか。
サバ切り身でアタリが取れることが分かったので、再びアジの泳がせに切り替えてみた。仕掛ける時間が変わることで、反応が違うこともある。置きザオにして待つアニキ。
アニキ こういうときはちょっとサオから離れたりするといいんだよ。
そうしゃべった直後にサオがギュン、としなった。明らかに魚がアジにアタックしてきた。慌てずにサオを握るアニキ。しかし、負荷は掛からず、巻き上げるとアジにはひっかきキズが残っていた。ここでタイムアップ。
アニキ 何かいたね。うーん、残念。でも泳がせは面白いね。この正体、いつかは確かめたいなぁ。
釣れなかったことで募る思いもある。次回の泳がせ釣り、アニキの逆襲が見られるかもしれない。【寺沢卓】
▼久料「魚磯丸」【電話】055・942・3230。年間通して午前&午後便でマダイと勝負できる。今回の取材は午前限定の特別便。集合時間は「アジ泳がせ」午前4時30分、「根魚五目のエサ・サバ切り身」同4時45分。納竿はともに同11時。要電話予約。
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September 04, 2020 at 10:46AM
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