初心者でも手軽に楽しめるハゼ釣り。定番は虫エサだが、今回はより身近に入手できるエサを使用してハゼの反応を観察してみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
ハゼ釣りの定番エサ
ハゼ釣りのエサとして一般的なのは、ゴカイやイソメなどの多毛類だ。関西ではイシゴカイ、関東ではアオイソメが一般的に使われているようだ。しかし、中には虫エサが苦手な人もいる。
そんな時、何か身近なもので虫エサかわりに使えそうなものはないか、また、虫エサを使う場合でも、食いつきをよくするようなものは考えられないか…。
身近なエサで検証
そんな観点から、様々な取り組みを開始した。今回は、そんな中から虫エサ以外に身近な食材などを使って釣れないものか…を実釣で試してみた。ちなみに、実釣場所は、和歌山・紀ノ川で、釣法はミャク釣り、小型のテンビン仕掛けに2本バリという構成はかえずにエサを試してみた。
エサはハゼ釣りの定番であるイシゴカイを標準として、テストするエサを様々なパターンでハリに刺し、ハゼの食い方を調べてみた。
エビ型ワームを検証
釣行日は8月8日。実釣場所は紀ノ川右岸・南海電車鉄橋上流側だ。
釣り時間は午後4時半~6時半。まず、テストするエサとして、エビを模したワームを使ってみた。
2本バリの仕掛けにイシゴカイとワームを別々にハリに刺して投入。結果として、ハゼはイシゴカイの方ばかりに食ってきた。ちなみにワームを上バリに、イシゴカイ下バリにしてみたり、逆も試したが結果はイシゴカイのみにハゼが食ってきた形だ。
ハゼはやはり、動きのあるエサに食いつきやすいことが分かる。仕掛けのアクションの付け方という点で、ルアーとミャク釣りでは大きく異なるという面はあるにせよ、ミャク釣りでワーム単独による釣果は難しいと思われた。
ワームの集魚効果
今度は、上下いずれかのハリにワームを刺し、それをハリのチモトまでこきあげて、その下にイシゴカイを刺す。もう1本のハリにはイシゴカイのみを刺して投入してみた。
結果、ハゼは両方のハリに食いついた。さらにキビレが単独でワーム+イシゴカイのハリに食いついた。また今回、食いは活発だったが、2点掛けで釣れたのはこの1回のみで、イシゴカイだけを2本のハリに刺して投入しても、1匹ずつしか釣れなかったことから、ワームには集魚効果が十分にあると考えられる。
ワーム単体の場合
イシゴカイを全くつけず、ワームのみを上下のハリに刺して投入すると、イシゴカイをハリに刺した場合に比べ、アタリの頻度が激減し、ハゼはハリ掛かりしなかった。ただし、仕掛けを投入した後、ハゼが触っているような感触は1、2回あった。
今回の実釣の状況から全てを判断することはできないが、疑似餌VS生きたイシゴカイでは、間違いなく生きエサであるイシゴカイの方に食いつきが良いと言える。
ワームへの反応が悪かった理由
また、その一方で、ハゼは視覚に頼ってエサを探していると思われ、周囲のものと違った色などに強く反応する好奇心の強い魚のように思われた。仕掛けに光りものや蛍光玉を付けると効果があるのは、そのためだと思う。
したがって疑似餌を使うルアー釣りは言うまでもないが、ミャク釣りやチョイ投げでも、ワームをハリに刺すことで集魚効果が期待できるだろう。
ワームに対する反応が良くなかったことの原因は、いろいろ考えられるが、一つは弾力性のあるゴムのため、ハゼが触っても違和感を感じて食い込まないこと。もう一つは生エサのようなニオイがないことが考えられる。そこで、より柔らかく、匂いや味(人間にとって)のあるエサで再トライしてみることにした。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は全国で解除されましたが、外出する際には各自治体の最新情報を確認するなど引き続き感染拡大防止に努めてください。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしています。
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September 11, 2020 at 09:43AM
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