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菅首相が、河野太郎氏を行革相に起用した理由…「官僚統制」への第一歩か(長谷川 幸洋) @gendai_biz - 現代ビジネス

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閣僚人事に隠された意図

菅義偉内閣がスタートした。注目の官房長官には、前厚生労働相の加藤勝信氏が就任した。行政改革・規制改革担当相には、前防衛相の河野太郎氏だ。官僚の手の内を知り尽くした加藤氏と突破力がウリの河野氏は、霞が関に手強いコンビになるはずだ。

事前の下馬評では、河野氏が官房長官との呼び声が高かった。だが、菅首相は加藤氏を選んだ。霞が関を束ねる仕事は財務省出身で官僚の裏表を知っており、かつ第2次安倍晋三政権の発足当時に官房副長官を務めた加藤氏が適任、と判断したのだろう。

官房長官に就任した加藤勝信 前厚生労働大臣[Photo by gettyimages]

だからといって、河野氏が外されたわけでは、まったくない。逆だ。行革と規制改革は菅政権の最重要政策である。河野氏には、持ち前の大胆さと突破力で、官僚たちの既得権益に斬り込む役割が期待されている。

河野氏が突っ込めば、官僚は悲鳴を上げて、加藤氏の下に駆け込むかも知れない。内閣府特命担当大臣である河野氏の上司は、内閣府トップで官房長官の加藤氏であるからだ。そこで、官僚を知り尽くした加藤氏が圧力を跳ね返す役回りになる。

「ボケとツッコミ」ではないが、加藤・河野両氏は百戦錬磨の官僚を相手に、双方が互いの持ち味と強みを生かして、改革を進めるだろう。いずれにせよ、この2人が菅内閣の看板政策で最重要の役割を果たすのは間違いない。

「自助、共助、公助」に込められた意味

さて、菅内閣が発足したタイミングで、新しい立憲民主党も誕生した。衆参合わせて150人の議員が結集し、彼らは「政権交代の発射台」になる、と勢いづいている。だが、それは難しいだろう。そもそも、彼らの理念と政治姿勢がおかしいからだ。

菅首相は目指す社会像として「自助、共助、公助」を掲げ、具体的な政策課題は規制改革を挙げた。これに対して、立憲民主党の枝野幸男代表は「政治の責任放棄」と批判している。共産党の志位和夫委員長も同様だ。ここが、与野党の本質的な違いである。

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