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なぜ虎屋は「スポーツのお供にようかん」を打ち出すのか - 日経クロストレンド

和菓子の老舗、虎屋が「スポーツのおともに、羊羹(ようかん)を」というテーマに取り組んでいる。東京・明治神宮外苑の「TORAYA AOYAMA(トラヤ アオヤマ)」で2019年3月にスタートしたイベントの狙いを、伊藤忠ファッションシステム ifs未来研究所所長の川島蓉子氏が取材した。

なぜ虎屋は「スポーツのお供にようかん」を打ち出すのか(画像)

チャレンジの目標は必ず「2つ」持つ

 2019年10月20日、トラヤ アオヤマでトークイベント「チャレンジのすすめ~テニスプレーヤー伊達公子さんに学ぶ~」が開催されました。普段はショップ&カフェとして使われているスペースに椅子が並べられ、人でいっぱい。聞き手は虎屋社長の黒川光博さん、話し手はテニスプレーヤーの伊達公子さんというぜいたくな組み合わせです。会場全体には軽やかで柔らかい空気が流れてリラックスしつつも、大事なことがギュッと凝縮されたお二人のトーク。すっかり引き込まれてしまいました。

聞き手は虎屋社長の黒川光博氏、話し手はテニスプレーヤーの伊達公子氏

聞き手は虎屋社長の黒川光博氏、話し手はテニスプレーヤーの伊達公子氏

 印象に残ったのは、「チャレンジの目標は、遠くに視線を投げたものと、近くに視線を凝らしたものと、必ず2つを持つこと」という伊達さんの言葉。大きな目標だけだと果てしなくて辛くなり、小さな目標だけだと目先にとらわれてしまう――。双方を見つめるまなざしがあってこそチャレンジが続けられ、人は成長していくのだと感じ入りました。

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 さて、こんな活動をしている“スポーツのおともに、羊羹を”を始めるきっかけはどこにあったのでしょうか。ご存じの方も多いと思いますが、虎屋には手のひらにすっぽり収まるサイズの「小形羊羹」というものがあります。小さな箱入りで、包装紙を剥いてそのままいただける。どこでも気軽・手軽にようかんを楽しめます。

 そう言えば、登山家の三浦雄一郎さんがエベレストに登ったとき、この小形羊羹を持参し、頂上に登る直前に茶器を使い、テントの中でお茶会を開いたというエピソードもあります。

 「昭和初期から小さいようかんの手軽さをお客様にお伝えしてきたのですが、ようかんの特性を再認識したのは災害時でした」と黒川社長。被災された方へ送ったところ、「栄養補給ができて保存性が高い。甘いお菓子を楽しめる」と、多くの方に喜んでもらえたといいます。ようかんは小豆や砂糖、寒天など植物性の素材を使っていて、低脂質で高糖質という特徴があります。脂質やたんぱく質に比べ、糖質は消化吸収が良くエネルギー補給に適している食品。また賞味期限が常温保存で製造から1年間というのも、備蓄食、携行食に向いているそうです。

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