【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)の欧州委員会は3日、EUを離脱した英国との自由貿易協定(FTA)など将来関係を巡る交渉方針を発表する。英国が関税ゼロの継続を求めるなか、規制緩和などで抜け駆けして競争力を不当に高めることがないように「公正な競争環境」の確保を最重視する。まずは重要分野での合意を優先し、残りは2021年以降に先送りすることも視野に入れる。
英国との交渉を取り仕切るEUのバルニエ首席交渉官が公表する。月内に各国の承認を得て3月から交渉に入る考えだ。
焦点の通商分野では難航が予想される。「すべて今まで通りならば交渉は簡単だ」。EU高官は語る。関税はゼロで規制もEU加盟国と同じ水準を支持するならば長時間を要さず、合意は可能だ。だが、英側はEUのルールに縛られることはないとの姿勢を鮮明にしている。
「EUの単一市場の条件から離れれば離れるほど我々の関係は大きく変わる」。メルケル独首相は警告する。マクロン仏大統領も将来関係を巡る交渉について「欧州市場へのアクセスのしやすさは、EU規則をどの程度受けいられるかにかかっている」とクギを刺す。
EU側のキーワードは「レベル・プレイング・フィールド」(公平な競争環境)。英国が関税ゼロの継続など通商分野の恩恵を求めるならば、規制や補助金などの企業の競争環境もEUと足並みをそろえるべきだとの主張だ。英国が規制緩和などでEUを出し抜くのではないかとの不安が背景にある。
フォンデアライエン欧州委員長ら現行のEU体制は19年12月に発足したばかり。英側に譲歩を迫られたとみられれば加盟国からの不満が高まりかねない。EUとしての結束を保つために、英国に強い姿勢で臨む必要もある。
"競争" - Google ニュース
February 03, 2020 at 02:06PM
https://ift.tt/2RSMyjz
「公正な競争」維持を最優先 EUの対英交渉方針(写真=ロイター) - 日本経済新聞
"競争" - Google ニュース
https://ift.tt/3a4O6xX
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「公正な競争」維持を最優先 EUの対英交渉方針(写真=ロイター) - 日本経済新聞"
Post a Comment