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涼しくなると恋しくなる湾フグ、数釣りシーズン間近 - サンケイスポーツ

2020.9.16 12:01(1/2ページ)

フグを持つ川目記者。鈴木名人のご厚意で食材を“釣り上げ”ました=東京湾・第三海堡

フグを持つ川目記者。鈴木名人のご厚意で食材を“釣り上げ”ました=東京湾・第三海堡【拡大】

 繊細な駆け引きで釣り人の心を揺さぶる餌取り名人の“湾フグ”と対決です。なかなか口に入ることがない超高級魚、東京湾のフグはまさに釣り人特権の代表。今回はそんなフグの定番料理を、船長のひと手間加えたグッとおいしいレシピで紹介します。トップ20尾を超える日も飛び出す千葉県・浦安『吉野屋』へ。竿先に集中し細かいアタリを見逃すな!

 出船前、田島大策船長の手元に熱視線です。まずは餌付けからスタートした『吉野屋』恒例のレクチャータイム。計ってみると9分32秒。これだけビッチリ教えてくれるのは初心者にはうれしい。1年ぶりのフグ釣りでほぼ初心者の私も、基本を頭にたたき込み準備万端だ。

 第三海堡周辺の水深15メートル。早速チョチョン。何かが食ってくる。軽く合わせるが、空振り。上げてみると、餌のエビは殻の中まで身がごっそり取られているのです。この食べ方の特徴は、おちょぼ口で器用なギマちゃんだ。これが厄介。リリースしても、またすぐ挑んで来るどう猛なお魚。再度、投入しても食いついてくるので、逃すのは移動の際に。フグに近づくワンポイントです。

 スーッと上げてゆっくり下ろす。これが誘い。でもこの“ゆっくり下ろす”がなかなか分かりにくい。ゆっくり下ろしているつもりの私に、フグ名人の鈴木政美さん(73、川口市)は「誘いの幅も大きいし、下ろすのが速すぎる」とバッサリ。名人を見ると、20センチの幅を10秒掛けてネチッこく。名人は2004年から今回まで1297回釣行、14年には年間2000尾を釣り上げたレジェンド。早速26センチの1尾目をゲットします。

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