私のカツオとの出会いは駿河湾沿岸でのボート釣り。 偶然遭遇したカツオの群れを捉え、思いがけず異次元の強烈な引きと新鮮なカツオの食味を堪能しました。 そんなカツオ釣りが毎年恒例のように相模湾沖で狙えることを知り、思いきって遊漁船でチャレンジ。 すると、初戦でいきなり5キロクラスのカツオ3本と、8キロクラスのキメジ(キハダマグロの幼魚)を上げて強烈なビギナーズラックを経験しました。 以来、季節に入って先行者の釣果を見ると、強烈な引きが恋しくなり、磁石のように相模湾に引き寄せられていきます。 弾丸のように走るカツオが掛かって竿先が突き刺さるような瞬間。 船下まで引き上げてハリスを手繰る時にも海中を不規則に走る魚体に翻弄されながらも、渾身の力を込めて引き寄せてタモ入れするまで気が抜けない緊張。 そして1日の釣行で1、2回チャンスがあればラッキーなキハダマグロ。 掛かった時には、ただひたすらに道糸が繰り出されるままになすすべもなく、竿を支えているだけが精一杯の異次元の引き。 そしてキハダが止まるまでハリスが切れないことだけを祈る瞬間。 渾身の力で引き上げてはまた走られるやり取りの末、ゆっくりと船下を横向きに回りながら上がってくる巨体の感動。 それぞれお魚の引き味は違いますが、リールを巻く瞬間はまさに限界に挑む野生との格闘です。
■ 先人達のカツオ釣りの記録 相模湾では古くから戻りガツオが湾内に回遊し、夏の魚として親しまれていたようです。 私が所蔵する浮世絵に約200年前、江戸・文政(1818~1831年)末頃に制作された、浮世絵師・歌川国芳の「山海名産尽 相模ノ堅魚」があります。 これを見ると、七里ガ浜から江の島を遠望する絵の中央に漁を終えて浜辺に揚げられたカツオが見え、心浮かれる漁師の姿に目が留まります。 また、毎回ご紹介の江戸時代の釣りに関する著書「江戸釣術秘傳」(小田順著)においても、同様に約200年前、小田原沖や鎌倉沖でカツオが釣れると船に幟が掲げられ、運搬専門の船がこれを見付けて一部は洋上で取引。 そのまま運搬船は三浦半島を経由して今の東京湾奥の江戸まで運ばれていた記述があります。相模湾の漁師の中ではカツオのことを「江戸魚」とも言われていたようです。 浮世絵の題材や絵図、江戸時代の「釣り本」の記述からも、当時からカツオがいかに多くの人に喜ばれるお魚であったかということが分かります。 ■ 現代のカツオ・キハダマグロ釣行 現代に至っては造船技術の発達とともにカツオ狙いの遊漁船はずっと沖へ。時には遠く相模湾出口付近までカツオの群れを追いかけます。 さらに近年、カツオ釣りでハリスを瞬断する大物がいると話題になり、相模湾に20~50キロクラスのキハダマグロの大きな群れが回遊していることが確認されたことで、ヒートアップしています。 カツオとキハダはベイト(捕食対象にしているイワシなどの小魚)を追いかけて共に回遊しているケースが多く、カツオの群れを追いかけていくことで、自然にキハダを追いかけることになります。 一方でそれぞれの棚(回遊深度)は異なり、仕掛け投入時に船長がそれぞれの棚の深さを教えてくれます。 各自の判断で狙いを定めることができるため、私は例年前半戦に活性の高いカツオ狙い、後半戦に入るとキハダを狙います。 そして釣り方は独特。
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September 22, 2020 at 04:07AM
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