埼玉県熊谷市に生息し、絶滅の危険性が極めて高いとされる淡水魚、「ムサシトミヨ」を増やそうと、地元の小学生が池で育てた170匹を川に放流しました。
ムサシトミヨは、きれいな湧き水を好む体長5センチほどの淡水魚で、埼玉県によりますと熊谷市の元荒川の上流部でだけ生息が確認され、環境省からごく近い将来、絶滅の危険性が極めて高い種に分類されています。
元荒川の近くの市内の3つの小中学校では繁殖に取り組んでいて、25日は、久下小学校の6年生が学校の池で育ててきたムサシトミヨを調査しました。
胴長を着て池に入った子どもたちは、網などでムサシトミヨを捕まえ去年の20匹から190匹に増えていることを確認したうえで、近くを流れる元荒川に移動して、このうちの170匹を放流していました。
この学校では、野生のムサシトミヨがいない下流にも放流することで生息域を増やす取り組みにも挑戦しているということです。
参加した男の子は、「学校の池で元気に育ってくれてよかった。元荒川でも元気に仲間を増やしてほしい」と話していました。
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November 26, 2020 at 04:34AM
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