
夏の夜空を彩る打ち上げ花火づくりが最盛期を迎えている。栃木県足利市の須永花火田島煙火工場では、梅雨明けの青空の下、「花火玉」と玉の中に仕込む「星」と呼ばれる丸薬の天日干しが進められている。
社長の田島浩さん(56)によると、今年は約2万発の花火を製造する予定だ。「コロナ前に比べれば製造数はまだ半分ほどだが、今年は花火大会が各地で3年ぶりに開催されるのが何よりうれしい」という。
同社の花火が打ち上げられる栃木県日光市の男体山登拝講社大祭奉納花火は7月31日、足利市の足利花火大会は8月6日に開かれる。
花火大会がこれほど長い期間なかったのは、約40年間花火師として仕事をしている田島さんにとって初めての経験だった。「最初の1発目を打ち上げるまで、異常なまでに緊張すると思う。お客さんに感動してもらえる花火を披露したい」と話した。(根岸敦生)
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