ヒラやチヌ(クロダイ)といった地魚の消費拡大につなげようと、岡山県内の水産関係者がレシピ開発や情報発信に取り組んでいる。若者を中心に“魚離れ”が進む中、こうした地魚は小骨が多いといった理由から食されにくくなっているという。売り手と買い手双方にアプローチして郷土の食文化の継承を図るとともに、漁業者の収益向上にも役立てたい考えだ。
活動を進めるのは県水産研究所(瀬戸内市牛窓町鹿忍)や、県内の流通、加工業者らが昨年立ち上げた「岡山水産物流通促進協議会」。当面はヒラ、チヌ、スズキ、ハモの白身4魚種を「推し魚」とし、活用策の検討や普及啓発に当たる。
飲食や食品加工などの業者には、ハモ鍋やチヌの松前漬けといったレシピを提案する。地域グルメになるような料理や商品開発も呼び掛ける。販売促進活動に使える魚形のクッションや、食味などを記したチラシも作った。
消費者向けの発信ツールとして、岡山の魚(とと)を表す「おかとと」の名称でウェブサイトを開設した。推し魚の特徴を紹介するほか、「買える」「食べられる」店を載せて誘客を図る。
国によると、魚介類の国民1人当たりの消費量は2001年の40・2キロをピークに減少が続き、18年は23・9キロまで下がった。1日当たりで見ても、60代や70代の80グラム前後に対して20代は50グラム程度と若い世代ほど少なく、消費量上位の魚種はサケやマグロといった県外で取れる魚が中心だ。
推し魚について、同協議会は「食されにくくなり価格も下がっている」とする。例えば小骨の多いヒラとハモは身に細かい切れ目を入れる「骨切り」が必要で手間がかかる。養殖魚に比べて供給量が安定しにくい課題もあり、作業効率や安定調達を求める消費市場からの需要が鈍る要因になっているとみられる。
同協議会は今後、若者との意見交換や県内外でのPRイベントも計画している。水産庁が認定する「お魚かたりべ」としても活動する森下倫年会長は「川上から川下まで広く参加を呼び掛けて活動の輪を広げ、瀬戸内海の魚を食べる文化を守りたい」と話す。
"魚" - Google ニュース
May 17, 2020 at 08:23PM
https://ift.tt/2WDkgvL
ヒラやチヌ…岡山地魚 消費拡大へ 水産関係者 レシピ開発や情報発信 - 山陽新聞
"魚" - Google ニュース
https://ift.tt/2Xkxf4q
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ヒラやチヌ…岡山地魚 消費拡大へ 水産関係者 レシピ開発や情報発信 - 山陽新聞"
Post a Comment