
現役の幕内力士最年長の37歳、玉鷲が1つの記録で”ジェシー”を超えた。
初土俵からの通算連続出場記録。夏場所5日目の取組に出場して1426回となり、”ジェシー”の愛称で親しまれた元関脇・高見山の記録を抜き、単独で歴代4位となった。
モンゴル出身の玉鷲が初土俵を踏んだのは平成16年。
そこから18年あまりで達した記録の日、5日目の相手は大関・御嶽海だった。過去、3勝27敗と大きく負け越している相手。
立ち合いは互角だったが、左のおっつけで、じりじりと前に出た後、突き押しで離れたところで、ためらわず頭から行って御嶽海の体を起こし、土俵の外に吹き飛ばした。
玉鷲
「落ち着いて相撲を取れた。バタバタせずにじっくりおっつけていきたいと思って、チャンスで押し込んだ」
日本相撲協会の八角理事長も玉鷲をたたえた。
八角理事長
「気力は大したものだ。押し相撲は、頭から行くから気力がないと。そこがすばらしい。気持ちが若い」
今場所は2日目に先場所優勝の関脇・若隆景を破るなど5日目までで4勝1敗と好調だ。
夏場所2日目 玉鷲が若隆景を引き落としで破る
若々しい相撲の要因は同じ相撲部屋の年下の力士たちと稽古を続けていることだ。所属する片男波部屋には、玉鷲のほか、10代と20代の幕下以下の力士3人。玉鷲は2人がかり、時には3人がかりを相手に相撲を取るという。
場所前には「体の調子より、心の調子が大事。どれだけいい体をしていても、生き生きした心がないと生かされない。だから若い人と話す」と日ごろの相撲部屋での稽古の効果を話していた。
その玉鷲、取組後の報道陣とのやりとりは激しい取り口と対照的に、穏やかで謙虚な言葉が並ぶ。
5日目にアメリカ・ハワイ出身の高見山の数字を超えたことについてきかれた時も「自分は全然まだまだ。名前を潰さないよう、頑張りたい」とにこやかに話した。
最後に、報道陣から聞かれた。
「けがや痛いときもあったと思うが、それでも出続ける。そこへのこだわりは」。
静かな語り口は変わらなかったが熱い言葉が並んだ。
「自分だけではなく、守る人がいる。応援してくれる人がいる。だから『痛い』とは言っていられない」
年齢を感じさせない、激しく、若い取り口を支える心の一端を垣間見た気がした。
from "玉" - Google ニュース https://ift.tt/tD9sUJI
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "幕内最年長37歳 玉鷲 若々しい相撲の理由 大相撲夏場所から|NHKスポーツ - nhk.or.jp"
Post a Comment